加湿器は、方式も大きさもまだ決めていなくても、次の3つを順に決めると1台に絞れます。
- 部屋の広さ:仕様表の適用畳数が、部屋の広さ以上の機種なら足ります。木造和室とプレハブ洋室の2つの目安があり、どちらで見るか迷うなら、狭いほうの木造和室の目安で見ておくと安心です(①の節)。
- 加湿方式:迷ったら、加湿フィルターの手入れ・交換をしてもよいかで決めると選びやすくなります。したくないならスチーム式、してもよいならヒーターを使わない気化式です。上から給水したい、アロマも使いたいといった希望に合う機種も、同じ節にあります(②の節)。
- お手入れ:手入れする部品と頻度は、取扱説明書の「お手入れ」に書いてあります。冬のあいだ続けて使う物なので、その頻度を続けられそうかを買う前に考えておくと安心です(③の節)。
この記事では、6畳ほどの部屋に置くことを考えて、木造和室6畳以上の目安の機種を方式ごとに1つずつ、次の5機種を例に挙げています。
- スチーム式:象印 EE-DG35
- 気化式:パナソニック FE-KX05D
- ハイブリッド式(温風気化):アイリスオーヤマ HVH-500R1
- ハイブリッド式(加熱超音波):アイリスオーヤマ HDK-35
- 超音波式:ニトリ HM10R
部屋がもっと広いなら、6畳より広い部屋ならに選び方があります。今の加湿器を買い替えるか迷っているなら、買わずに済むこともあるので、先に買い替える前に確かめることを見てください。
① 部屋の広さに足りる機種を選ぶ:適用畳数の見方
部屋の広さに足りるかは、仕様表(メーカーの商品ページや取扱説明書にある仕様の表)の、加湿量と適用畳数(適用床面積の目安)で分かります。
適用畳数は、決まった条件で加湿できる広さの目安
加湿量(mL/h)は1時間あたりの加湿の能力で、適用畳数は、その能力で加湿できる部屋の広さの目安です。家電メーカーの業界団体である日本電機工業会は、適用床面積の目安を、同会の規格(JEM1426)で、室温20℃・湿度30%のときの1時間の加湿能力から求める、と説明しています。
広さを比べるときは、加湿量ではなく適用畳数で比べるのが確かです。メーカーが加湿量を測った室温・湿度は機種で違うので、加湿量の数字どうしを比べても、どちらが広い部屋に向くかは分かりません。
適用畳数を見るときは、仕様表の注記で、その値がどの運転のものかも見てください。たとえばパナソニックのFE-KX05Dの適用畳数は、木造和室で〜8.5畳(強運転・JEM1426)で、続けて使う運転の中でいちばん強い「強」のときの値です。この機種には、それより加湿量の多い「お急ぎ」の運転もあります。ニトリのHM10Rの「パワフル」も同じで、どちらも短い時間だけの運転です。ふだん続けて使う運転で部屋に足りるかを見るときは、こうした短い時間だけの運転の値は当てにできません。
木造和室とプレハブ洋室、どちらの目安で選ぶか
適用畳数には、木造和室とプレハブ洋室の2つの目安が並びます。日本電機工業会の目安の表は、木造の一戸建ての和室と、プレハブ住宅の洋室に分けていて、同じ機種なら木造和室のほうが狭い畳数になります。たとえば象印のEE-DG35の目安は、木造和室で〜6畳(満水・室温20℃、強運転)、プレハブ洋室で〜10畳(満水・室温20℃、強運転)です。
マンションなど集合住宅の部屋がどちらに当たるかは、日本電機工業会の目安の表には書かれていません。迷うなら、狭いほう(木造和室)の目安で選んでおくと、目安より広い部屋に置くことを避けられます。
目安の広さは、部屋によっても変わります。日本電機工業会は建物のタイプなどで、象印やパナソニックは壁・床の材質、部屋の構造、使う暖房器具などで変わる、としています。
弱い運転で使うなら、その運転の値を見る
寝ている間などに弱い運転で使うつもりなら、その弱い運転の加湿量と適用畳数も見ておくと確実です。仕様表の適用畳数は、注記にある運転(強運転・最大加湿時など)の値で、弱い運転では狭くなるためです。
象印のEE-DG35は、弱運転の値も公表されています。強運転の加湿量は350mL/h(満水・室温20℃、強運転)ですが、弱運転では80mL/h(満水・室温20℃、弱運転)になり、弱運転の適用畳数は木造和室で〜1.5畳(満水・室温20℃、弱運転)、プレハブ洋室で〜2畳(満水・室温20℃、弱運転)です。パナソニックのFE-KX05Dも、いちばん弱い静か運転の加湿量は150mL/h(静か運転・室温20℃・湿度30%)です。
使う運転の適用畳数が部屋の広さより狭いと、その運転では目安に届きません。使う運転の適用畳数を公表していない機種は、その運転で部屋に足りるかが分かりません。この記事の5機種には、弱い運転で木造和室6畳に届くと公表値から分かる機種はありません。
弱い運転で部屋に足りる機種を探すなら、弱い運転の適用畳数まで公表している機種から選ぶと確実です。象印には機種ごとに弱い運転の適用畳数を公表している機種があり(公表していない機種もあります)、象印の加湿器の機種の違いで見比べられます。ほかのメーカーの機種は、取扱説明書の運転ごとの表に載っていなければ、メーカーの窓口に聞いてみてください。
6畳より広い部屋なら
見方は同じで、使う運転の適用畳数が部屋の広さ以上の機種が合います。
- 木造和室で8畳ほどまで:この記事の5機種のうち、木造和室で〜8.5畳(強運転・JEM1426)のFE-KX05Dと、〜8.5畳(最大加湿時)のHVH-500R1が目安に届きます。どちらも加湿フィルターのある方式です。
- 加湿フィルターの手入れをしたくなくて、6畳より広い:スチーム式で、木造和室8畳・10畳の目安の機種は、象印の加湿器の機種の違いで選べます。
- ほかの方式で、もっと広い部屋:この記事の5機種は、どれも20畳より狭い部屋の目安です。気になる方式の機種の適用畳数を、メーカーの公式の仕様表で見比べてください。
加湿と空気清浄を1台にまとめた加湿空気清浄機も、加湿の適用畳数で同じように選べます。仕様表には、加湿の適用床面積と空気清浄の適用床面積が別々に書かれています(シャープの仕様比較の注記など)。空気清浄の畳数と取り違えないように、仕様表の項目名で加湿の値かどうかを確かめてください。
② 加湿方式を決める:迷ったら加湿フィルターの手入れで決める
加湿方式は、水を空気に加える仕組みの違いです。日本電機工業会の説明と、アイリスオーヤマ HDK-35 の取扱説明書では、次のとおりです。
- スチーム式:水を加熱して、水蒸気にする。
- 気化式:水を含んだフィルター(加湿フィルター)などに、風を送る。
- 超音波式:水を振動させて、細かい霧にする。
- ハイブリッド式:2つの仕組みを組み合わせた方式。この記事では2つを挙げます。温風気化式は、温めた風を使う気化式(熱と風)。加熱超音波式は、加熱と超音波の振動の両方を使うもの(熱と振動)。
迷ったら、加湿フィルターの手入れ・交換をしてもよいかで、次の2つから選ぶと決めやすくなります。
- 加湿フィルターの手入れ・交換をしたくない → スチーム式の象印 EE-DG35
- 交換するフィルターが無く、ヒーターで水を沸かして蒸気にします。
- 合わないとき:小さな子どもの手が届く場所や、倒れやすい場所にしか置けない(取扱説明書のやけど・転倒の注意。ほかの4機種の取扱説明書にも、不安定な場所を避ける注意はあります)。
- 加湿フィルターの手入れと交換をしてもよい → 気化式のパナソニック FE-KX05D
- ヒーターを使わない方式です(メーカーの呼び名は「ヒーターレス気化式」)。取扱説明書では、加湿フィルターなどの手入れは約1か月に1回で、お手入れランプが点いたときや、におい・水の減りにくさなどがあるときは、その前にも手入れするよう書かれています。交換の目安と交換用の純正の型番は、FE-KX05Dの節にあります。
- 合わないとき:本体の幅37.5cm(外寸)が、置き場所に収まらない。
ほかに、こうした希望があるなら、別の方式の機種が合います。
- フィルターで加湿しながら、ヒーターを使うかを自分で切り替えたい → ハイブリッド式(温風気化)のアイリスオーヤマ HVH-500R1
- ヒーターを止めると、電力の消費を抑えられる一方、加湿量も減ります。弱(静音)の運転では、ヒーターを入れるか切るかは選べません(HVH-500R1の節)。
- 合わないとき:切り替えでどれだけ加湿量・消費電力が変わるかを、数字で比べてから決めたい(数字は公表されていない)。取扱説明書が指定する、本体の上に1.5m、前後左右に30cmの空間を空けられない。
- 本体の幅と奥行を抑えたい。給水はタンクを外してよい → ハイブリッド式(加熱超音波)のアイリスオーヤマ HDK-35
- この5機種では、本体の幅・奥行がどちらも小さいほうです。加湿フィルターはありませんが、空気を吸い込む口のフィルター(吸気口フィルター)があり、その手入れは要ります(頻度は③の節)。
- 合わないとき:取扱説明書が指定する、本体の上に1m以上、前後左右に50cm以上の空間を空けられない。
- タンクを外さずに上から給水したい。アロマオイル(精油)も使いたい → 超音波式のニトリ HM10R
- ふたを開けずに上から給水でき、取扱説明書は精油をタンクかアロマカートリッジに入れて使えるとしています。加湿フィルターはありません。
- 合わないとき:取扱説明書が指定する、本体の上・後ろ・左右に各100cm以上の空間を空けられない。部品ごとの手入れ(③の節)を続けられない。
ダイニチやシャープなど、ここに無いメーカーの機種を考えているなら、買う前に確かめることの順に仕様表と取扱説明書を見ると、同じように選べます。
5機種の値を並べると、次のとおりです。方式ごとに1機種の値なので、同じ方式でも、機種が変われば運転や部品、値は変わります。
| 項目 | 象印 スチーム式加湿器 EE-DG35 | パナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KX05D | アイリスオーヤマ 気化ハイブリッド式加湿器 HVH-500R1 | アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 HDK-35 | ニトリ 大容量湿度設定加湿器 HM10R |
|---|---|---|---|---|---|
| 加湿方式 | スチーム式 | 気化式 | ハイブリッド式(温風気化)(ヒーター切で自然気化) | ハイブリッド式(加熱超音波)(節電運転ではヒーター切) | 超音波式 |
| 加湿量 | 350mL/h(満水・室温20℃、強運転) | 500mL/h(強運転・室温20℃・湿度30%) | 500mL/h(約・ターボ・室温20℃・湿度30%) | 350mL/h(最大・室温20℃・湿度50%) | 350mL/h(強運転・±50mL/h・室温20℃・湿度40〜60%) |
| 適用畳数(木造和室) | 〜6畳(満水・室温20℃、強運転) | 〜8.5畳(強運転・JEM1426) | 〜8.5畳(最大加湿時) | 〜6畳(最大加湿時) | 〜6畳 |
| 適用畳数(プレハブ洋室) | 〜10畳(満水・室温20℃、強運転) | 〜14畳(強運転・JEM1426) | 〜14畳(最大加湿時) | 〜10畳(最大加湿時) | 〜10畳 |
| 消費電力(加湿時) | 305W(加湿時最大) | 8W(強運転) | 266W(定格・AC100V・50/60Hz) | 40W(定格) | 24W(定格・ACアダプターを含む) |
| フィルターの交換の目安 | 該当なし | 加湿フィルターFE-ZKE07:約10年(1日8時間運転・定期的なお手入れの場合) | 加湿フィルターEHH-F2310:約5年(使用頻度・水質などで交換時期が変わる) | 非公表(吸気口フィルター) | 該当なし |
括弧の中は、その値の条件(運転、測った室温・湿度など)です。消費電力は、機種によって「加湿時最大」「強運転」「定格」と示し方が違います。電気代の目安の出し方は、すぐ次の電気代の目安にあります。フィルターの交換の目安の「該当なし」は加湿フィルターの無い機種で、HDK-35 の「非公表」は、吸気口フィルターの交換の目安が書かれていないことです。
運転音(dB)は、HVH-500R1・HDK-35・HM10R が公表しておらず、公表している機種も測り方の条件を書いていないので、この5機種を運転音の数字で比べることはできません。
電気代の目安:消費電力の公表値と単価から計算する
電気代は、次の式で計算できます。
電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×使った時間(時間)×電気の単価(円/kWh)
電気の単価は、契約している電力会社や料金プランで違います。家電のカタログなどで使われる目安の単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会のよくある質問(Q7)によると31円/kWh(税込、2022年7月22日改定。2026年10月27日に確認)です。
たとえば1日8時間・30日使うとすると、この単価なら、消費電力(W)に7.44を掛けた金額(円)が1か月の目安です(8時間×30日×31円÷1,000)。気になる機種の消費電力を、この式に入れてみてください。
ただし、仕様表の消費電力は、加湿時の最大・定格・強運転といった条件つきの値で、自動運転やヒーターの入り切りによって、運転中の消費電力は変わります。スチーム式のEE-DG35が湯を沸かし始めるときのように、加湿中より大きい値が別にある機種もあります。示し方の違う値どうしなので、式で出した金額で機種の間の差を正確に比べることはできません。
スチーム式:水を沸かして蒸気にする(例:象印 EE-DG35)
象印の説明では、水を沸とうさせ、ふたの上の空間で室温の空気と混ぜて冷ましてから、蒸気を出す仕組みです。EE-DG35には交換するフィルターがなく、お手入れは、水を入れる本体の容器(内容器)のクエン酸洗浄などです(③の節)。水を沸かすためにヒーターを使い、加湿しているときの消費電力は305W(加湿時最大)、湯を沸かし始めるときは985W(交流100V・50/60Hz)です。
給水は、上ぶたを開けて別の容器で水を入れる形です。取扱説明書には、蒸気吹出口に触ったり手や顔を近づけたりしない、転倒すると熱湯がこぼれるため幼児の近くや不安定な所で使わない、といった注意があります。小さな子どものいる家では、手の届かない、倒れにくい置き場所があるかを、買う前に考えておくと安心です。
象印のほかの大きさの機種(加湿量の多い機種など)との違いは、象印の加湿器の機種の違いにまとめています。
気化式:湿ったフィルターに風を当てる(例:パナソニック FE-KX05D)
パナソニックのFE-KX05Dは、ヒーターを使わない気化式の加湿機です(メーカーの呼び名は「ヒーターレス気化式」)。消費電力は8W(強運転)です。
その代わり、加湿フィルターの手入れと交換があります。交換の目安は加湿フィルターFE-ZKE07:約10年(1日8時間運転・定期的なお手入れの場合)で、交換用のフィルターの値段は、この純正の型番で購入先で確かめられます。取扱説明書は、この年数を、加湿能力が半分になるまでの目安としていて、においや水の減り方などによっては早めの交換が要る、としています。手入れの部品と頻度は③の節にあります。
給水は、タンクを取り外して底のキャップから入れます。本体の幅は37.5cm(外寸)、奥行は19.6cm(背面凸部1cmを含む外寸)、高さは37.5cm(外寸)、質量は5.2kg(約・タンク空)です。この5機種の中では、幅が大きく、奥行は小さいほうです。
ハイブリッド式(温風気化):温めた風をフィルターに当てる(例:アイリスオーヤマ HVH-500R1)
アイリスオーヤマの説明では、HVH-500R1は、ヒーターで温めた風をフィルターに当てて加湿し、室温の風を当てる自然気化と自動で切り替えます。ヒーターを止める設定(ヒーターオフ)にすると、電力の消費を抑えられる一方、加湿量も減る、と取扱説明書は書いています。弱(静音)の運転ではヒーターは使われず、ヒーターを入れるか切るかは選べない、とも書いています。
ヒーターを止めたときや、強・中・弱の運転ごとの加湿量と消費電力の数字は公表されていません。公表されているのは、加湿量500mL/h(約・ターボ・室温20℃・湿度30%)と、消費電力266W(定格・AC100V・50/60Hz)です。ヒーターを使わない運転だけでよければ、気化式のFE-KX05Dも候補になります。
加湿フィルターの交換の目安は加湿フィルターEHH-F2310:約5年(使用頻度・水質などで交換時期が変わる)で、手入れの部品と頻度は③の節にあります。給水は、タンクを取り外して入れます。
ハイブリッド式(加熱超音波):加熱と超音波の振動を使う(例:アイリスオーヤマ HDK-35)
HDK-35の取扱説明書によると、本体には、水を振動させる超音波振動子とヒーターがあり、節電モードでは、ふだんの加湿で使うヒーターを止めます(節電モードの加湿量・消費電力の数字は公表されていません)。消費電力は40W(定格)です。
本体は幅23cm(電源コードを含まない)・奥行16.5cm(電源コードを含まない)・高さ31.2cm(電源コードを含まない)で、質量は1.9kg(約・水を含まない)です。給水は、タンクを取り外して入れます。加湿フィルターはありませんが、吸気口フィルターがあり、手入れの部品と頻度は③の節にあります。
超音波式:水を振動させて細かい霧にする(例:ニトリ HM10R)
ニトリのHM10Rは、超音波式の加湿器です。消費電力は24W(定格・ACアダプターを含む)です。本体は幅20.1cm(外寸)・奥行20.1cm(外寸)・高さ35.8cm(外寸)です。
給水は、ふたを開けずに上から入れられます。加湿フィルターは、取扱説明書の部品の一覧にありません。ただし、手入れする部品は多く、部品ごとに頻度が分かれています(③の節)。取扱説明書は、植物由来の天然抽出成分100%のアロマオイル(精油)を、タンクかアロマカートリッジに入れて使えるとしています。量や手順は取扱説明書に従ってください。
③ お手入れを決める:取扱説明書の部品と頻度を読む
お手入れの手間は、方式の名前で決めるより、その機種の取扱説明書で比べるほうが確かです。取扱説明書の「お手入れ」の節に、手入れする部品と頻度が書かれています。この記事の5機種では、次のとおりです。
- 象印 EE-DG35:内容器:1~2カ月に1回クエン酸洗浄。上ぶた外側・本体外側、上ぶた内部・蒸気カバー、内ぶた、電源コード:こまめに。内ぶたパッキン:1年を目安に確認し、白く変色したら交換。(プラグを抜き、本体が冷めてから)
- パナソニック FE-KX05D:タンク:毎日。プレフィルター、トレー、加湿フィルターと枠、イオン除菌ユニット:約1か月に1回。(お手入れランプ点灯時や、におい・水の減りにくさ・白いにごり以外のトレーの水の変色があるときは、期間前でもお手入れ)
- アイリスオーヤマ HVH-500R1:水は毎日交換し、水タンクは毎日お手入れ。吸気口・吸気口カバー:1週間に1回程度。加湿気化フィルター・トレー:お手入れランプが点灯したとき。加湿気化フィルターのクエン酸洗浄:お手入れ2回に1回(1か月に1回程度)。
- アイリスオーヤマ HDK-35:水タンク・タンクキャップ・吹き出し口:毎日。本体(水位センサー・超音波振動子の清掃、抗菌銀カートリッジの水洗いを含む):2週間に1回。吸気口:1か月に1回程度(吸気口カバーを外してごみを除く)。アロマトレー:使用後毎回。
- ニトリ HM10R:水タンク・ふた、フロート・水受け、アロマカートリッジ・アロマパッド:毎日。超音波振動板、給水弁キャップ、水タンク・消音カバー、ミストキャップ・ミストカバー:週に1回。本体外側:汚れたら。水タンク・ふた、超音波振動板、フロート・水受け、ミストキャップ・ミストカバー:月に1回、クエン酸でお手入れ。
加湿フィルターが無いことは、手入れが無いことではありません。フィルターの無いEE-DG35とHM10Rにも、手入れする部品と頻度があります。
給水のしかたと、満水から続けて加湿できる時間も、毎日の手間に関わります。
| 項目 | 象印 スチーム式加湿器 EE-DG35 | パナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KX05D | アイリスオーヤマ 気化ハイブリッド式加湿器 HVH-500R1 | アイリスオーヤマ ハイブリッド式加湿器 HDK-35 | ニトリ 大容量湿度設定加湿器 HM10R |
|---|---|---|---|---|---|
| 上から給水 | あり(上ぶたを開け、別容器から給水) | なし(タンクを取り外し、底のキャップから給水) | なし(タンクを取り外し、キャップから給水) | なし(タンクを取り外し、キャップから給水) | あり(ふたを開けず上から給水) |
| タンクの容量 | 3L(本体の内容器) | 4.2L(約・取り外せるタンク) | 5L(約・取り外せるタンク) | 4.5L(約・取り外せるタンク) | 5L(約・取り外せるタンク) |
| 連続加湿時間(定格・最大加湿時) | 8時間(約・満水・室温20℃、強運転) | 8.4時間(約・満水・強運転・室温20℃・湿度30%) | 10時間(約・ターボ・室温20℃・湿度30%) | 12時間(約・最大加湿量で連続運転) | 14時間(約・満水・強運転) |
「上から給水」の行の括弧の中が、給水のしかたです。続けて加湿できる時間は、機種で条件(運転・室温・湿度)が違います。EE-DG35の「タンクの容量」は、取り外すタンクではなく本体の内容器の容量です。
洗い方の手順は、各メーカーの公式サイトの取扱説明書で読めます(象印 EE-DG35、パナソニック FE-KX05D、アイリスオーヤマ HVH-500R1・HDK-35、ニトリ HM10R。いずれもPDF)。
置き場所・水・アロマ:取扱説明書で機種ごとに確かめること
この記事の5機種の取扱説明書にある、本体の上と周りに空ける距離と、アロマの扱いは次のとおりです。
| 機種 | 上と周りに空ける距離(取扱説明書) |
|---|---|
| EE-DG35(象印) | 上と周りに空ける距離(取扱説明書) 距離の数字は無い。使ってはいけない場所(壁・家具の近く、電気製品や暖房器具の上など)が挙げられている |
| FE-KX05D(パナソニック) | 上と周りに空ける距離(取扱説明書) 方向ごとの数字は、図・文に見当たらない。テレビ・ラジオから1m以上離す、吹出口の風を家具・壁に直接当てない |
| HVH-500R1(アイリスオーヤマ) | 上と周りに空ける距離(取扱説明書) 上に1.5m、前後左右に30cm |
| HDK-35(アイリスオーヤマ) | 上と周りに空ける距離(取扱説明書) 上に1m以上、前後左右に50cm以上 |
| HM10R(ニトリ) | 上と周りに空ける距離(取扱説明書) 上・後ろ・左右に各100cm以上。床に直接置くことも勧めていない |
FE-KX05Dの商品ページには、背面を壁に寄せて置ける説明もあります。本体が小さい機種ほど周りの空間が少なくて済むとは限りません(例:HM10R)。距離の数字が書かれていない機種も、取扱説明書の使ってはいけない場所の注意を満たす場所に置いてください。
| 機種 | アロマ(取扱説明書) |
|---|---|
| EE-DG35(象印) | アロマ(取扱説明書) 入れない |
| FE-KX05D(パナソニック) | アロマ(取扱説明書) 入れない |
| HVH-500R1(アイリスオーヤマ) | アロマ(取扱説明書) 入れない |
| HDK-35(アイリスオーヤマ) | アロマ(取扱説明書) タンクには入れず、専用のアロマトレーで使う |
| HM10R(ニトリ) | アロマ(取扱説明書) 精油をタンクかアロマカートリッジに入れて使える |
「入れない」は、取扱説明書が、アロマオイルなどを入れないよう書いていることです。FE-KX05DとHVH-500R1の取扱説明書は、アロマオイルのほか、薬品・芳香剤なども入れないよう書いています。
使ってはいけない場所:5機種の取扱説明書は、不安定な場所を避けることや、暖房器具の近く・上、暖房やエアコンの風が直接当たる所に置かないことなどを挙げています。テレビなどの電気製品に、蒸気や加湿した風を当てないよう書いている機種もあります。挙げられている場所は機種で違うので、買う前に取扱説明書の「設置」「使用上の注意」を読んでください。
使う水:5機種の取扱説明書は、どれも水道水を使うよう書いています。40℃以上のお湯や、浄水器の水・ミネラルウォーターなど、使わないよう書かれた水は機種で違うので、取扱説明書の指定に従ってください。
買い替える前に:今の加湿器で足りるかを確かめる
今使っている加湿器で「部屋が潤わない」と感じて買い替えを考えているなら、次の3つを先に確かめると、買わずに済むことがあります。
- 使っている運転と部屋の広さ:取扱説明書・仕様表の適用畳数が、使っている運転で部屋の広さに足りているか。弱い運転で使っているなら、運転を上げれば足りる場合があります(①の節)。
- 取扱説明書の「故障かな?と思ったら」:たとえばHVH-500R1の取扱説明書のこの節には、吸気口やフィルターの汚れ、給水、水平に置いているか、部屋の広さ、窓や戸の開け閉めを確かめる項目があり、設定した湿度を超えて加湿が止まるのは故障ではない、という説明もあります。お持ちの機種の取扱説明書でも、同じ節を見てみてください。
- 汚れやにおいが気になるとき:お手入れの部品と頻度は取扱説明書にあります。象印の加湿器なら、象印の記事の「買い替えの前に」の節に、取扱説明書がクエン酸洗浄をするよう書いている場合をまとめています。
取扱説明書が、使用を止めて点検・相談するよう書いている症状のときは、その指定どおりに使用を止めて、メーカーの窓口に相談してください。それ以外で、確かめても足りないと感じるときも、メーカーの窓口に相談できます。
買う前に確かめること
この記事に無い機種を選ぶときも、仕様表と取扱説明書の次の項目を順に見れば、同じように選べます。
- 部屋の造りと広さ:仕様表の適用畳数(木造和室・プレハブ洋室)が、部屋の広さ以上か。どちらの目安で見るか迷うなら、木造和室の目安で。
- 使う運転:その適用畳数がどの運転の値か(仕様表の注記)。弱い運転で使うなら、その運転の適用畳数が公表されていて、部屋に足りるか。
- 方式と消費電力:仕様表の消費電力が、どの運転・条件の値か。ヒーターを使う運転があるか。電気代は②の式で見積もれます。
- お手入れ:取扱説明書の「お手入れ」の部品と頻度、加湿フィルターの有無と交換の目安(交換用の純正の部品の型番も)。自分が続けられる頻度か。
- 置き場所:取扱説明書の設置の図の、上と周りに空ける距離と、使ってはいけない場所。本体の幅・奥行・高さが収まるか。取扱説明書にコンセントの使い方の指定(象印の機種なら、定格15A以上のコンセントを単独で使う)があれば、それも守れるか。
- 給水とアロマ:上から給水できるか、タンクを外して入れるか。アロマを使うなら、使えるか・どこに入れるか。

